【担い手確保・育成】 「プレ入職」を学校側が高評価
2016/12/14建設時事
建設メール
建設産業への入職促進を図る観点から総合工事業団体や専門工事業団体などの支援により、「プレ入職」を対象とする教育訓練が進んでいる。14日に開かれた建設産業担い手確保・育成コンソーシアムの作業部会で、昨年度に実施された取り組みの効果を検証した中間報告が行われ、学校側から高い評価を得たことが分かった。
教育訓練に参加した学校側からは、「生徒に現場を体験させられる」「内定先が同じ他校の学生と知り合える」「業界や職人の技能に関する直接的な理解が深まり、指導側の意識も向上した」「学校の教員では伝えることができない緊張感を体験できる」「高校側から中学へ学校説明する際にもアピール材料となっている」など、実施するメリットがあるとされた。入職率や定着率への効果については、検証が難しいとの声があったが、「受講者は専門工事業の知識・理解が深まり定着率は若干高く感じる」「講習による入職は一定数ある」との意見も寄せられている。
今回の聞き取り調査の結果を踏まえて、効果的な教育訓練を実施するための体制、訓練内容を検討し、年度内に方向性を取りまとめる。