見たもん勝ち ～建設業応援団～
【日建連】 優れた建築物を見学／BCS賞作品から学ぶ魅力
2024/03/11業界動向
建設メール
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東京音楽大学の「音楽のみち」で散策
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日本建設業連合会（日建連）は2月28日、日建連表彰BCS部門の受賞作品をめぐるバスツアーの初回を実施した。見学対象は東京都豊島区のHareza池袋（2022年受賞）と同目黒区にある東京音楽大学の中目黒・代官山キャンパス（20年受賞）の2作品。ツアーには、応募した14人が参加、建築物としてトップレベルの受賞作品を目の当たりにし、その魅力に触れた。
主催者を代表し若鶴純常務執行役は「日本の社会全体で人手不足になっている。そうした中で建設業で働く魅力を発信するため、この企画が立ち上がった。建設業の魅力は第一に何もないところに物を作り出すこと、第二に人と向き合って仕事をすること、第三に同じ建築物を作る仕事は二度とないことの3点。BCS賞受賞作品は建築主・設計者・施工者が三位一体となった取り組みが評価されている。作品を通じて建設業の魅力を感じていただきたい」とあいさつした。
最初の訪問先であるHareza池袋は、3棟の建物の低層部を統一的なスクリーンとしてデザインし、隣接した公園と連携することでイベント空間としての機能を高めていることが特色とされる。
発注者の東京建物、設計を担当した鹿島建設から、建築物のディテールのコンセプトや官民それぞれの活用方法などについて解説があった。
次の見学先の東京音楽大学中目黒・代官山キャンパスは、中目黒と代官山の間の緑豊かな斜面に位置している。キャンパス中央を貫く「音楽のみち」は市民にも開放され、2つのまちの回遊性を高め、音楽活動を表出させ音楽大学とまちの接点となっている。
設計チームの日建設計・戸田建設、施工を担当した戸田建設により、学生が音楽を学ぶための最良の音響空間や緑に溶け込むキャンパスを実現するためのさまざまな検証と技術的な試みの説明がなされ、音楽ホールでのピアノ演奏など体感させる見学会であった。
参加者は「受賞作品のディテールに込められた意味を説明してもらい、建築物の見方が変わった」「コンセプトの話なども興味深いが、建設業に携わる立場からすると、特に施工時の現場所長の話を聞けて良かった」などと感想を述べた。
