【八ッ場ダム】 本体打設工事進む/Ⅱ期は随契も視野
2017/02/02建設時事
建設メール
国土交通省八ッ場ダム工事事務所は、2018年10月1日までの八ッ場ダム本体I期工事(群馬県長野原町)に引き続き、上部コンクリート打設・天端整備からなるⅡ期工事を19年度までに完了させる予定だ。Ⅱ期はI期受注者である清水建設・鉄建建設・IHIインフラ建設異工種JVとの随意契約も視野に入れている。
17年度以降はコンクリート打設を中心とした本体工事、ダム管理施設・設備工事、付け替え鉄道付属設備工事、生活再建、用地買収、家屋移転などを推進。本体完成後は試験湛水を経て供用開始となる見通し。また、4月以降は冬季を除き、SP-TOMおよび巡航RCD工法により施工の最適化が図られる見込みだ。
八ッ場ダムは利根川水系上流部の治水を担う総貯水容量1億750万立方mの重力式コンクリートダムで、堤高116m、堤頂長290・8m、堤体積約100万立方m。事業費は約5320億円。
I期工事の契約は14年8月20日に締結した。5年国債による予算措置のため、一部の工事をⅡ期としてI期とは別に発注するが、仮設の撤去・新設などを勘案するとI期受注者との契約が適切とみられる。