見たもん勝ち ～建設業応援団～
【不動産鑑定士】 業務領域拡大など／担い手確保へ取り組み推進
2024/09/11積算・資格news
建設メール
国土交通省は、不動産鑑定士の担い手確保に向けた取り組みを推進する。2025年度予算概算要求で1500万円を要求した。不動産市場を支える不動産鑑定評価制度を持続可能なものとするため、その担い手である不動産鑑定士の確保に向け、専門性を活かしながら社会課題の解決に貢献できる業務領域の拡大や、今後の不動産鑑定評価のあり方等を検討・実施するための経費を求めている。
不動産鑑定士の減少傾向と高齢化、さらに地価公示の鑑定評価員（不動産鑑定士）の減少・高齢化、新規委嘱者数の減少もある。そこで、不動産に関する専門的知見を生かしたアドバイス・コンサル分野における業務領域の拡大の可能性を探る。調査・分析と有識者を交えた議論を行い、社会課題の解決に向けた不動産鑑定士の活用の可能性について検討する。
25年度に予定しているのは、不動産の有効活用に関する意思決定に当たっての不動産鑑定士の活用に向け、地方自治体や民間事業者における不動産の利活用等の意思決定における不動産の専門家の活用状況、不動産鑑定士を専門家として活用することの可能性、ニーズ、効果や課題の調査・分析する。
さらにグリーンインフラやESG不動産への投資促進に向けた不動産鑑定士の活用もある。不動産市場での評価状況を調査・分析する。
これら検討結果を踏まえ、必要に応じて今後の不動産鑑定評価のあり方についても検討する。
