見たもん勝ち ～建設業応援団～
【国総研】 AI活用ガイドラインを／マンホールポンプ維持管理
2025/03/25建設時事
建設メール
国土技術政策総合研究所は、インターネット技術とAIを活用した効率的予防保全型マンホールポンプ維持管理技術について、導入ガイドライン案を策定した。
同技術は、地方公共団体が管理するマンホールポンプについて◇AIによる異常運転検知機能を活用した予防保全型維持管理◇インターネット技術を活用した更新優先順位自動作成◇異常時対応に関するWEB会議―を実現するもの。導入により、地方公共団体におけるマンホールポンプ維持管理の負担軽減が図られると見込まれている。
下水道管路施設には約5万基のマンホールポンプ施設が設置されており、老朽化が進行。マンホールポンプの異常で運転が停止すると汚水を排除できなくなるため、溢水の危険がある場合は直ちに対処する必要があり、維持管理に係る負担が大きくなる。
こうした背景をもとに、国総研は下水道革新的技術実証事業として効率的予防保全型マンホールポンプ維持管理技術の実証研究を行い、成果をガイドラインにまとめた。
導入ガイドライン（案）は、下水道事業者が導入検討の際に参考となるよう、技術の概要、導入検討、運用・維持管理に関する技術的事項についてまとめている。ガイドライン（案）は、国総研ホームページで公開している。
インターネット技術とAIを活用した効率的予防保全型マンホールポンプ維持管理技術の概要は次の通り。
◇AIによる異常運転検知機能=緊急出動回数の低減、ポンプ異常運転時間の削減
◇更新優先順位自動作成機能=更新計画立案の省力化（ストックマネジメント計画策定の補助）、点検報告書の作成（報告書作成コストの削減）
◇WEB会議システム=緊急時における専門技術者による支援（移動時間・移動費の削減）
