建設経済研究所が、2025年3月期(24年度)の主要建設会社40社の決算分析を発表した(一部会社は24年12月期決算を採用)。これによると受注高については、建築は全階層で前年度増、土木は大手は減少したものの準大手と中堅は増加に転じ、総計では5・6%増だった。
同分析では、過去3年間の連結売上高平均を基にして、40社を大手(5社)、準大手(11社)、中堅(24社)の3つの階層に分類している。
売上高は物価上昇の影響もあって全階層で増加、総計では20兆円超。25年度通期は増加率は縮小するものの、全階層で引き続き増加する見通し。
売上総利益も全階層で増加した。売上総利益率は大手と中堅が増加、準大手が減少となり、総計では前年度比11・00%増。
営業利益は全階層で増加し、特に大手では105%の増加。営業利益率も全階層で増加している。25年度通期も引き続き回復傾向が見込まれている。
同分析における、過去3年間の平均連結売上高を基にした階層分類は次の通り。
【大手】(5社)
▽鹿島建設▽大林組▽清水建設▽大成建設▽竹中工務店
【準大手】(11社)
▽長谷工コーポレーション▽インフロニア・ホールディングス▽五洋建設▽戸田建設▽三井住友建設▽熊谷組▽安藤・間▽西松建設▽高松コンストラクショングループ▽東急建設▽奥村組
【中堅】(24社)
▽東亜建設工業▽東洋建設▽福田組▽鉄建建設▽大豊建設▽淺沼組▽東鉄工業▽飛島ホールディングス▽新日本建設▽ピーエス・コンストラクション▽錢高組▽矢作建設工業▽ナカノフドー建設▽松井建設▽若築建設▽名工建設▽大本組▽北野建設▽大末建設▽不動テトラ▽徳倉建設▽植木組▽第一建設工業▽南海辰村建設