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【関東地整】 2工区組み合わせで／猛暑期間の現場施工回避
2025/07/03建設時事
建設メール
国土交通省関東地方整備局は猛暑対策の一環で、7・8月における現場施工を回避する取り組みを検討していく。宇都宮国道事務所では独自に、1件の舗装工事で2つの工区を組み合わせることにより、7・8月を準備や書類整理に充てる試行を進めている。受注者からも好評のため、好事例として企画部から水平展開していくことを考えている。同部では「現行制度の下でも、発注の工夫によってできることはまだあるはず」（技術管理課）とみている。
宇都宮国道の試行は、例えば補正予算関連などで3月に契約した工事において、A工区は3・4月を準備、5・6月を現場での舗装に充てる。
続いてB工区は、猛暑期間の7・8月を準備に充てて、現場作業を休工にする。9・10月に舗装を行うといった流れとなる。
特記仕様書には「本工事は、働き方改革、熱中症予防の一環として、猛暑期間（7～8月）の現場施工を回避することについて、監督職員と協議を行うことができる」と記載する。
2023、24年度に受発注者協議を経て2件実施した。25年度は6月現在、6件で実施予定となっている。
受注者からは「猛暑期間の現場管理が必要ないため、会社の社員旅行を秋から7月に変更し全員参加できた」といった声が寄せられたという。また現場作業者からも「心身ともに非常に良い取り組み」「夏休み取得時期の自由度が広がった」と歓迎する声があがっている。
さらに副次的な効果として、猛暑期間を避けて施工することで舗装の品質管理にも寄与しているという。
宇都宮国道の試行は、6月26日に開かれた関東地整と建設産業専門団体連合会との意見交換会で紹介された。建専連は夏季の気温上昇で技能労働者の労働環境が過酷になっていることを踏まえ「公共工事において8月を休工にするなどの工期設定を試験的に導入してほしい」と求めた。
