【i-Construction】 民間と連携して測量専門のドローンパイロット養成へ/日本航空教育協会
2017/03/21業界動向
建設メール
公益財団法人日本航空教育協会(山梨県甲斐市)は、測量技術に特化したドローンパイロットを養成するスクールを、民間企業と連携して6月から開校する。
これまで同協会では傘下にあるJAAドローンパイロットスクールで操縦技術を主眼としたスクールを運営していたが、国土交通省が推進するi-Constructionに対応し、単に操縦技術だけでなく、測量知識を習得したパイロットを養成するスクールを全国地域活性化支援機構とアジア航測、地元の昭和測量と連携して開校することになった。
災害時にドローンによる的確な写真撮影やそれを3次元データにするには通常のドローン操縦技術に加え、写真測量を中心とした測量関連の知識が必要不可欠になる。このため、同協会が主体となって事業を推進していくが、啓蒙・普及活動や測量知識の指導については3者から支援を受けスクールを運営していく。詳細はまだ決まっていないが、学科10時間、飛行訓練20時間程度のカリキュラムを予定しており、測量会社に即戦力として活躍できる人材の育成を目指す。また専門性を備えたパイロットの証として「用途別飛行証明(建設)」を同協会が発行し、ドローンの飛行許可申請の際に技量証明として利用できよう、推進していく。
15日の会見で同協会の水野宏一専務理事は、「単に国の施策に呼応するだけでなく、民間企業と連携することで、地元企業に採用されるという可能性も開ける」と、連携のメリットを語った。