見たもん勝ち ～建設業応援団～
【就任インタビュー】 小林賢太郎 国土交通省技術審議官／DXで若者にアピール
2025/08/08インタビュー
建設メール
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小林技術審議官
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「新しい入札制度、新しい技術の開発にチャレンジしていきたい」と就任の抱負を話す。
インフラDXについては「これまで生産性を目的としていたが、いまは省人化が加わったので、これをしっかり進めていきたい。技術的な支援に加えて、省人化施工や自動化施工に取り組める入札方式を行っていきたい」という。
また「DXは作業効率化の面がある一方で、若者にアピールする要素もある。担い手確保のツールとしてDXを打ち出していきたい」。
建設現場では週休2日制の導入が進む。「国発注分は昨年度から100％になっており、かなり浸透している。一方で県市町村は、ばらつきがある。そういう意味ではまだまだ達成できていない。県市町村にまで浸透しないと意味がない。建設業界全体の環境を変えていくためにも、国が先導的な役割でしっかり見ていくべき。週休2日のメリットを国が伝える必要がある。業界も声をあげてほしい」と語る。
担い手確保のためにも、働き方改革を進める必要がある。「建設会社の経営者は社員や現場労働者の熱中症を心配している。暑い夏は週休2日で土日休みというより、もっとしっかり休んで、その分全体として週休2日を達成する方法もある。雪の多い地域では、その逆もある。個人によって多様な働き方があると思うので、そういうことを考えていく」と話す。
公共事業の予算確保については「国土強靱化実施中期計画でも資材や人件費の高騰を反映するよう書いてある。自治体首長は計画に期待しており、防災・減災対策や老朽化対策を進めたいという声も聞く。しっかり必要な予算を確保していきたい」。
建設産業に対しては「地域の安全安心を守る存在ということの理解が進むようにしていきたい」。秋田県出向時にも、一部地域で大雪があった。「県内の他支部が応援に駆けつけた。建設業の地域を守る心意気を強く感じた」と話す。
趣味はランニング。土曜・日曜だけでなく、平日に走ることもある。
【略歴】こばやし・けんたろう
1995年建設省採用。国土交通省関東地方整備局企画部長、本省道路局高速道路課長、道路局企画課長を経て7月1日から現職。早稲田大大学院理工学研究科修了。54歳。神奈川県出身。
1995年建設省採用。国土交通省関東地方整備局企画部長、本省道路局高速道路課長、道路局企画課長を経て7月1日から現職。早稲田大大学院理工学研究科修了。54歳。神奈川県出身。
