見たもん勝ち ～建設業応援団～
【関東地整】 不調対策で例外も／鋼橋上部は原則対象外
2025/09/19建設時事
関東地整発
国土交通省関東地方整備局は、総合評価方式で技術者評価を行わない「企業能力評価型」について、4日の意見交換会で積極的な採用を要望した日本橋梁建設協会に対し鋼橋上部工事での「適用は難しい」との見解を示した。理由として「難易度の高い鋼橋上部工事は、技術者の能力が工事の品質に影響すると考えている」と伝えた。今後も「配置予定技術者の技術力の評価を継続」していく。
ただ不調不落で再度公告する案件では、例外的に適用するケースがあるという。例えば「R6国道20号明大前歩道橋改修上部工事」（東京国道）や「R5国道357号末広橋上部拡幅工事」（千葉国道）などがある。
橋建協では、入札時に技術者を拘束しないことにより「技術者運用の柔軟性が高まり、応札機会が増える」とのメリットを整理。加えて落札後に「経験の少ない若手技術者の登用」ができるため、担い手の育成につながるとみている。
同局では企業能力評価型について、24年度は40件超で試行。「地域インフラを支える担い手としての企業の確保」と「受発注者の事務手続きの負担軽減」を目的としている。
事務所発注工事のうち、工事規模が大きくなく難易度がそれほど高くない案件での適用を基本としている。配点に際しての特徴としては「地域精通度、地域貢献度の評価を必須」としている。
