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【国交省】 ガイドライン作成へ／街路樹の点検実施を促進
2025/10/03建設時事
建設メール
国土交通省は、街路樹の点検実施を促進するためのガイドラインを25年度末までに策定・公表する。参考となる点検方法の考え方をとりまとめるものとなる。
同省は4月に『倒木事故に関する全国調査』の結果を公表。倒木・落枝による人身・物損事故の発生状況や樹木点検の実施状況について調査したもの。調査により、道路管理者によって点検実施状況が異なることが明らかになった。特に市町村が管理する道路は定期巡回の未実施が多く、今後の点検のあり方について検討が必要としている。ただし道路管理者には人員や予算に制約があり、点検の効率化や重点化を図る必要もある。
こうした状況を踏まえ、同省では街路樹の事故をできる限り未然に防止することを目的とし、特に実施頻度が少ない道路管理者の点検実施を促進するためのガイドラインを作成し、全国の道路管理者に周知する予定。
ガイドラインの適用範囲は全国の道路管理者（主に自治体）が管理する街路樹の高木の点検。前提として、倒伏に配慮した設計・施工・維持管理が必要とし、通常巡回、定期巡回、異常時巡回の考え方、点検結果を踏まえた健全度調査の実施方法の考え方を示す。さらに道路空間の状況に応じた適切な点検方法の考え方を検討する。
このほか点検や維持管理の記録を整理して残すこと、新技術を積極的に活用することが管理の高度化、業務の効率化、コスト削減に寄与することを提示する。
