見たもん勝ち ～建設業応援団～
【関東地整】 25年度26工事で展開中／ICT施工StageⅡ
2025/10/10建設時事
関東地整発
国土交通省関東地方整備局で「ICT施工StageⅡ」の試行件数が急増している。2024年度の8件に対して25年度は26件となっており、下半期の上積みも確実視されている。25年度から関東地整の独自運用により工事成績評定の考査項目「創意工夫」で加点する受注者へのインセンティヴ付与を開始したことが主要因とみられている。
事務所別にみると久慈川緊急が16件と最多。次いで利根川上流4件、常総国道3件、荒川下流1件、川崎国道1件、甲府河川国道1件。施工者には大手だけでなく、地場ゼネコンも入っている。 「ICT施工StageⅡ」の試行開始は、国土交通省本省が24年7月末に打ち出した。建設現場の「見える化」によりさらなる省人化を目指す取り組みとなる。
具体的には、GPSによる運行管理などを導入。現場における建設機械の位置情報や稼働状況、施工履歴といった各種情報（施工データ）をリアルタイムに集約する。
24年度試行工事のヒアリングによると、発注者からは現場管理の効率化ができたという声があった。
受注者からは「ダンプの運行状況のリアルタイムの把握により、運搬土量の管理や安全管理が効率化できた」「運転手が絶えず見られているという意識を持つことから、安全意識の向上につながる」といった意見が寄せられている。
企画部ではメリットとして「現場管理・施工管理・安全管理の向上」を確認。現状で課題は「特になし」と捉えており、普及拡大を進める。
