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【関東地整】 25年度に活用段階へ／工事発注時チェックシート
2025/10/17建設時事
関東地整発
国土交通省関東地方整備局は、工事発注時に担当者が配慮事項を把握するためのツールとして工事発注時チェックシート（案）の活用を開始する。同局独自の取り組み。橋梁詳細設計で2022年度と23年度に2件ずつシート（案）の作成を終えている。そのうちの1件、東埼玉道路関連の工事が25年度の発注に差しかかり、活用段階に入った。
並行して、建設コンサルタンツ協会と実務者レベルでシートの内容についてフォローアップを行い、課題共有、改善を進める。また試行案件の増加に向けて、事務所や道路部道路工事課との調整も進めていく。
シートは詳細設計業務の成果品の一部と位置付けている。作成費用は見積もりで対応し、設計変更（増額）の対象になる。
シートの明示項目は▽基本的な設計条件▽地形・地盤条件・地下水位▽施工上の留意点▽関係機関との調整状況―など。受注者（建設コンサルタント）が記載して、発注者が確認する。
同局直轄工事の場合、設計ストック確保の観点から、詳細設計完了後、工事発注は数年後となるケースが多い。シートは発注担当者が活用するほか、設計成果品として施工者にも分かるようにする。
同局では日本建設業連合会から、「発注者による精査の徹底などにより、設計図書の品質向上を図ってほしい」との要望を受けている。一方で建コン協からは「設計から施工への確実な情報共有」を求められている。
企画部ではチェックシートについて、双方が指摘する課題を解決するための具体的なツールになり得るとみており、改善しながら作成件数を増やしていく考えだ。
