見たもん勝ち ～建設業応援団～
【11月度建設業倒産】 負債総額は81％増／東京商工リサーチ調べ
2025/12/11業界動向
建設メール
東京商工リサーチは、2025年11月の建設業倒産状況をまとめた。負債額1000万円以上の企業倒産は147件（前年同月比3・28％減）で2カ月連続で前年同月を下回った。11月度としては4年ぶりに前年同月を下回った。負債総額は213億7500万円（同81・88％増）で4カ月連続で前年同月を上回った。
業種別では、中分類で職別工事業59件、総合工事業52件、設備工事業36件の内訳。小分類では管工事業19件、建築工事業18件、土木工事業15件、とび・土工・コンクリート工事業14件、木造建築工事業とその他の職別工事業が各12件の順。
原因別では、受注不振（販売不振）が99件（前年同月比6・6％減）。次に既往のシワ寄せ（赤字累積）が33件、他社倒産の余波4件、事業上の失敗と運転資金の欠乏、その他（偶発的な原因）が各3件。
負債額別では、10億円以上の大型倒産は2件。1億円以上5億円未満が35件。1億円未満108件だった。
地区別では北海道、東北、九州、関東で増加。中国、四国、北陸、近畿、中部は減少した。
今後については、コロナ禍の資金繰り支援策で過剰債務を抱える企業にとって、返済負担が重くのしかかる。金利の先高懸念もあるなかで、各種リスクに耐え切れなくなった中小・零細企業を中心に、倒産増加が見込まれる、としている。
