【業者の悩み】 社会保険未加入対策の相談が急増
2017/04/19建設時事
建設メール
国土交通省が開設している「建設業フォローアップ相談ダイヤル」の2016年下半期相談実績によると、受付件数は98件で、うち7割以上の72件が社会保険未加入対策に関する相談だった。上半期の25件に対して3倍弱に増えている。社会保険未加入対策の目標年次を前に駆け込み相談が増えたもので、大半は建設業者からだった。下請業者が42件で最も多く、元請業者からの相談も29件あった。
相談内容としては社会保険未加入対策全般のほか、現場入場や法定福利費の関係などが多い。いずれも従来から寄せられていた質問であるため、国交省では社会保険の加入に関する下請指導ガイドラインの周知とともに、一般的な考えを説明し、理解を求めている。
また、同相談ダイヤルは品確法運用指針や新労務単価などの相談、現場の生の声を総合的に受け付けるために設置したものだが、本年度からは社会保険未加入対策についての相談も対象に加えた。ただし国交省では全国社会保険労務士会連合会と連携して相談体制の充実を図っているため、加入手続きや加入義務のある保険といった個別の相談に関しては、各都道府県社会保険労務士会への相談を呼び掛けている。
なお、相談ダイヤルは0570-004976(マルマルヨクナロウ)。