【労働災害】 16年の建設業は死亡・死傷者数が過去最少
2017/05/22建設時事
建設メール
厚生労働省が発表した2016年の労働災害発生状況(確定値)によると、建設業の労働災害による死亡者数は294人で業種別で最多となったものの、前年比33人減少した。休業4日以上の死傷者数は製造業に次いで多い1万5058人だったが、前年比で526人減った。工事出来高がおおむね堅調にありながら、いずれも2年連続で過去最少となっている。
事故の型別では、死亡災害、死傷災害ともに「墜落・転落」が最も多いが、いずれも減少傾向にある。厚労省では要因の一つとして、15年の労働安全衛生規則の改正より足場からの墜落防止措置の強化を図ったことがあると考えており、今後も引き続き墜落・転落災害の防止を重点に取り組みを推進する意向だ。
なお、全職種における労働災害被災者数は死亡災害が928人で前年を下回ったものの、死傷災害は11万7910人で前年を上回った。