【建災防】 ICT活用で労働災害減少へ/検討委が初会合
2017/06/23業界動向
建設メール
建設業労働災害防止協会(建災防)は、ICTを活用した労働災害対策の在り方に関する検討委員会を設置、22日に初会合を開いた。委員長には立命館大学理工学部教授の建山和由氏が就任、委員は学識者や業界関係者で構成。さまざまな課題に関する調査はワーキンググループ(WG)が担当し、2018年3月に検討結果を取りまとめる。
会合に先立ち、建山委員長は「安全性の向上に関し、ICT施工の取り組みを積極的に誘導できるような議論の場にしたい」と委員会の役割を求めた。
検討委では、ICT技術を活用することにより、これまでにない新たな労働災害が懸念されるとし、「建設現場の労働災害防止に資するICTを活用した事例の収集方法」「収集した情報の整理および活用方法」「新たな危険状況への対応方法の方向性」について意見交換が行われた。
また、従来の労働災害防止活動に加え、ICTにおける無人化・省人化、人・行動センシング、機械センシング、その他能力支援の有効性や課題をまとめ、懸念される新たな労働災害への対応策を探る。
2回目以降はWGで効果的な労働災害の減少、生産性向上、快適な職場環境の実現を目指す。