【道路土工構造物】 長大切土や高盛土は5年に1回点検
2017/07/04建設時事
建設メール
国土交通省は道路土工構造物のうち、シェッド、大型カルバート等を除く長大切土や高盛土を対象とする「特定道路土工構造物」の点検要領案をまとめた。変状を把握し、措置の必要性を判断するため、5年に1回を目安に道路管理者が近接目視による詳細点検を行うことを求めている。健全性の診断は▽健全▽経過観察段階▽早期措置段階▽緊急措置段階の4段階で判定し、診断に基づき適切な方法と時期を決定して必要な措置を講じる。
特定道路土工構造物は、切土高15m以上の長大切土と、盛土高10m以上の高盛土と定義し、いずれも、のり面、のり面保護施設、排水施設等を含む。点検の単位は複数の施設を一つの構造物と捉えたものを1区域として設定する。
特定道路土工構造物については、大規模な崩壊が起こった際に長期間にわたる通行止めが発生するなど社会的影響が大きいことから、頻度を定めて詳細な点検を行い、健全性を評価する。
また、道路土工構造物の通常点検は巡視等で異状が認められた場合に、近接目視で行うことを基本とする。