【関東整備局】 コンクリート工の規格標準化へガイドライン活用
2017/07/18建設時事
建設メール
関東地方整備局はコンクリート工における規格の標準化に関する取り組みとして、機械式鉄筋定着工法・機械式鉄筋継手工法・流動性を高めた現場打ちコンクリートのガイドラインを活用するとともに、重要構造物や大型構造物等の構築に当たり現場打ち、プレキャストなどの比較検討を実施している。
機械式鉄筋定着工法の普及と導入による施工効率向上を目的として、機械式鉄筋定着工法の配筋設計ガイドラインを用いている。設計・工事の特記仕様書においてガイドライン活用の旨を記載するほか、契約済み工事については指示書により同工法を指示し、必要に応じて請負金額の変更などに関する協議を行う。
さらに、機械式鉄筋継手工法の適切な使用による生産性向上への寄与を目的として策定された現場打ちコンクリート構造物に適用する機械式鉄筋継手工法ガイドラインを活用。今後、ガイドラインを参考に同工法を検討するほか、同工法を採用する場合はガイドラインに基づいて適切に設計・工事を行う。
また、施工条件に応じたコンクリートの流動性を設定することで生産性向上が期待できる一般的な鉄筋コンクリート構造物に、流動性を高めた現場打ちコンクリートの活用に関するガイドラインを適用。7月以降に公告する工事を対象に、標準のスランプ値をこれまでの8㎝から12㎝に見直している。
コンクリート構造物のうち、重要構造物や大型構造物などについては、予備設計段階で現場条件などに応じて現場打ち、プレキャストなどを比較検討している。直接工事費・仮設費などに加えて、工期や維持管理の容易性なども勘案して選択する。