【インフラメンテナンス大賞】 優良事例の全国展開図へ本腰
2017/07/24建設時事
建設メール
社会資本メンテナンスの優れた取り組みを表彰する第1回インフラメンテナンス大賞表彰式が24日に国土交通省で開かれた。今回、国土交通、総務、文部科学、厚生労働、農林水産、防衛の6省が選定した各省大臣賞、特別賞、優秀賞の計28件に対して表彰状が授与された。今後、受賞案件の取り組みを全国へ普及・展開する活動が進む見通しだ。
国交省の石井啓一大臣は祝辞で受賞の栄誉をたたえながら、「大賞が、表彰された皆さまの励みになるとともに、優れた取り組みが全国に広がり、インフラメンテナンス分野の整備、生産性革命がより一層加速していくことを期待する」と述べた。
昨年11月に設立されたインフラメンテナンス国民会議の会員数は7月11日の時点で617者まで増加している。今後はインフラメンテナンスの理念や優良事例を全国に普及させるため、革新的技術や自治体支援などの公認フォーラムを地方展開していく。先行する近畿の活動を参考に、今夏より全国9ブロックで地方フォーラム開催に向けた準備会を順次開催し、今後の方向性を議論する。
なお、国土交通大臣賞は▽「下水道管のビッグデータ」を活用したメンテナンス(東京都下水道局)▽しゅうニャン橋守隊(CATS-B)による猫の手メンテナンス活動(しゅうニャン橋守隊)▽維持管理性を向上させた河川排水用新形立軸ポンプ(楽々点検ポンプ)の技術開発(荏原製作所)―の3件が受賞している。