【就任会見】 牧野たかお・国土交通副大臣「若い人が職に就きたい環境に」
2017/08/10インタビュー
建設メール
牧野たかお国土交通副大臣が就任会見を開き、若い人が積極的に入職する建設産業に向けた環境改善に意欲を示した。
建設産業に対して牧野副大臣は「今までは、特に若い人たちに良いイメージで捉えられていなかった部分があると思う。労働時間や休日、賃金の面で、他の産業に比べると少し敬遠されがちなところがあった。働き方改革の一環として、労働基準法が改正されていけば5年をめどに時間外労働の上限が定まる。また、良い環境を作っていくことも大事だと思う。それによって今の労働力不足を解消していく必要がある」と指摘。さらに「高齢化率が高い産業なので、労働者の年齢を引き下げていかなければいけない。若い人たちが積極的に職に就きたいという環境に改善していきたい」と抱負を語った。
空き家対策に関しては「政府全体で取り組んできたが、進んでいるとは言いがたい状況ではないか。情報が広く伝達されていない、ユーザーの皆さんにまで伝わっていない部分がある」と述べ、情報伝達を工夫する必要があるとした。加えて「空き家自体の質もあると思うが、リフォームして付加価値を高めることにも力を入れていかなければならない。外国では中古住宅でも価値がある。今後は中古住宅でも付加価値を高めていくことが大事」との考えを示した。
【略歴】まきの・たかお
1959年1月生まれ。早稲田大学法学部卒。参議院議員。静岡県選挙区で当選2回。担務は災害対策関係施策、土地・建設産業、水管理・国土保全、住宅、鉄道、自動車、国際、気象関係施設の総括。