【都市のスポンジ化対策】 次期通常国会での制度化検討
2017/08/21建設時事
建設メール
国土交通省は社会資本整備審議会の小委員会で検討してきた、都市の内部で空き家・空き地が小さな敷地単位で無作為に発生する「都市のスポンジ化」への対応方策をまとめた。スポンジの穴のように都市に散在し、増加を続ける低未利用地について、都市計画制度を射程に整備・開発から管理にまで広げることなどを通じて、穴を埋め、穴の発生を予防する方策を講じる考え。今後、次期通常国会での制度化や2018年度予算概算要求、税制改正要望等を目指して具体的な検討を進める。
主な対策のうち、現に発生したスポンジ化への対処では、土地などの媒介や所有と利用の分離を通じた空き地等の利活用、土地・建物の利用放棄への行政の関与・働き掛けの手法導入により穴を埋める。スポンジ化発生への備えでは、都市空間の管理を推進するための契約的手法の導入や、まちづくりを主体的に担うコミュニティ活動を推進する仕組みづくりを進めて穴の発生を予防する。