【生産性向上】 ステップアップ支援の対象5件決まる
2017/09/04建設時事
建設メール
国土交通省は本年度の建設産業生産性向上支援事業におけるステップアップ支援の対象案件として、公募により5件を選定した。複数の中小・中堅建設企業等で構成するグループが行う、生産性向上のモデル性が高い取り組みに対して、計画実行段階の経費の一部について、1案件当たり100万円を上限に支援する。
関東甲信地区では長野県の東信建設アカデミーと東京都のマンション計画修繕施工協会が選ばれている。また今回、多能工育成に向けた事業が2件選定された。
支援対象となった5件の連携体の概要は次のとおり。※①事業管理者②所在地③事業概要
◇リヨ・デホーム連携体=①㈱リヨ・デホーム②北海道③松のアオ材等の端材について色合いや模様を活用した建材を開発し、コストダウンを行いつつ、新たな顧客層の獲得を図る
◇東信建設アカデミー=①一般社団法人東信建設アカデミー②長野県③国が進めるi-Constructionへ対応可能な人材を育成するため、ドローン操縦訓練プログラムの開発および3次元データを活用する手法を検討し、生産性向上に向けた共同訓練などを実施する
◇一般社団法人マンション計画修繕施工協会=①一般社団法人マンション計画修繕施工協会②東京都③マンション大規模修繕工事の一連の流れで行われる躯体・塗装・シーリング・防水改修工事の4工種の多能工を育成するためのカリキュラム・教材等を作成し、品質の向上、省力化、人材不足解消を図る
◇職人の内製化に向けて評価基準の一部として社内技能検定制度の構築=①㈱ヤマガタヤ②愛知県③大工、ボード工、軽量鉄骨工などの専門工を多能工に育て上げるための教育体制および多能工に対する社内評価体制を整備することにより、生産性向上を図る
◇サビバリヤー連携チーム=①㈱エコクリーン②三重県③鋼製橋梁等の補修のために開発した防食塗料について実証実験による性能評価と塗装業者に対する技術講習会を実施し、塗装業界全体の生産性向上を図る