【官庁営繕工事】 週休2日へ現場閉所のモニタリング着手
2017/09/13建設時事
建設メール
営繕工事における働き方改革に取り組む国土交通省大臣官房官庁営繕部は、現場閉所による週休2日工事のモニタリングに着手し、週休2日の確保を目指す。国交省が発注する営繕工事のうち、原則として延べ床面積約1000㎡以上の新築工事で、契約後に受発注者間でモニタリングの対象とする協議が整った工事で試行を行う。土日祝日の現場閉所を基本とするものの、頻度は現場の状況を勘案して適切に設定する。本年度発注工事で契約後に協議が整った案件から順次、実施する。
国交省の営繕工事では、公共建築工事標準仕様書等において、原則として土日祝日には施工を行わないことにしているが、現場の事情から週休2日が確保されない場合がある。モニタリング対象工事でも予期せぬ事情により課題が生じる場合があるため、受発注者間で要因の把握や対応策を協議して解消に努めるとともに、工事完了時点で受発注者へアンケート調査を行い、週休2日を阻害する要因や改善策の検討につなげる考え。
また、官庁営繕部では働き方計画の実現に向けて、設備工事の適正な施工期間確保や、民間で進められている施工合理化工法の評価と標準化、ICT活用などによる書類作成および情報伝達の効率化方策、施工段階で設計意図を的確に反映させるための仕組みについて、今後検討していく。