【厚労省調査】 高卒者の建設業離職率は3年以内で47・7%
2017/09/20建設時事
建設メール
高校を卒業して建設業に就職した人の47・7%が3年以内に離職していることが厚生労働省のまとめで分かった。大学卒業者の離職率も3割を超えている。2014年3月の卒業生を対象に調査したもので、建設業の離職率は高卒者が前年比で0・6ポイント減少したものの、産業別では5番目に高く、依然として調査産業の平均を上回る高い水準にある。大卒者は前年比0・1ポイント増の微増となった。
建設業における高卒者の3年以内離職率は年々改善傾向にあるものの、半数近い人が辞めている状況は大きく変わっていない。本年度から働き方改革が始まり、長時間労働の是正や休日確保などの取り組みが本格化しようとしている。就職先として建設業を選んだ若者が、やりがいを持って長く働くことができるように、働き方改革とともに離職者対策にも一層力を入れる必要があるだろう。