【革新的技術】 インフラ点検でAIが判断支援
2017/09/27建設時事
建設メール
国土交通省は、人工知能(AI)やロボットなどの革新的技術のインフラ分野への導入を進める。建設分野のさらなる生産性向上を目指して、インフラ点検において「人の判断」の支援が可能となるように、AI研究開発に必要な「教師データ」の整備と、同データに研究者がアクセスできる開発環境の整備に2018年度から乗り出す。
計画では、インフラの維持管理に伴う点検作業で発生する大量の写真データに加えて土木技術者が行う劣化状態などの判断を蓄積し、AIに覚え込ませることで技術者の判断を手助けする「教師データ」を整備。点検業務の迅速・効率化を図る。
また、研究者がアクセスできるAI等開発支援プラットフォームを今後開発し、研究者や民間事業者などの人工知能技術者が活用することで、AI基幹技術の開発に役立てる考え。
施策を通じてインフラ点検・災害対応ロボットの開発が促進されることで、人口減少に伴うインフラの担い手不足解消につなげる。
なお、18年度予算概算要求では事業費1億2900万円を新規要求した。