【群馬発】 1000㎡以上の新設舗装工事でICT活用を試行
2017/12/06建設時事
建設メール
群馬県は、県土整備部発注の舗装工事でICT活用工事の試行を開始した。対象となるのは施工面積1000㎡以上で新設のアスファルト舗装工および路盤工。試行要領を策定し、1日以降に起工する案件から適用となった。発注方法は施工者希望型を原則としているが、現場状況などから発注者指定型も運用する。実施した場合には工事成績評定で起工測量から施工、3次元データの納品までの全行程で活用した場合に4点、ICT建機や3次元データ活用などの一部活用は2点を加点する。1日以降に起工した案件が対象だが、適用日以前に発注済みの工事であっても県建設企画課とICT活用の協議が済んでいる工事については、適用可能としている。
ICT建機の活用は、砕石による下層路盤工と粒調による上層路盤工のみを対象としており、3次元設計データを用いた3次元MCモーターグレーダおよび3次元MCブルドーザによる施工が必要となる。3次元起工測量と出来形管理等の施工管理については◇レーザースキャナー◇トータルステーション◇ノンプリズム方式のトータルステーション◇その他3次元計測技術-からの活用を求めている。また、表層の施工管理においてはレーザースキャナーなどによる面管理を必須とした。
発注方法は施工者希望型と受注者指定型の2種類。施工者希望型は、特記仕様書に希望型の案件であることが明記される。また、発注時には従来の積算基準によって積算し、ICT舗装工を適用する場合は設計変更を行う。発注者指定型は、指定型である旨が特記仕様書に記されるほか、当初からICT舗装工として積算する。ICT舗装工としての条件を満たしていない工事でも、受注者からの希望があった場合は事後設定できる。
ICT活用は、16年度に土工の一部工事で試行を開始。17年度は小規模土工に対応した試行要領に改定し、11月末までに23カ所で工事が進む。