【3次元データ】 国際標準化対応へ国内組織が発足
2017/12/20建設時事
建設メール
社会基盤分野におけるBIMやCIMの普及・適用を目的にbuildingSMART Japan(bSJ)と日本建設情報総合センターが共同で設置した「国際土木委員会」が19日に初会合を開き、今後の活動方針などを話し合った。同委員会では、buildingSMART International(bSI)の国際会議で進む3次元データ仕様の国際標準化に対応するため、情報共有や国内関係者への情報伝達、調整を行う役割を担う。
利用するソフトウェア間で3次元データの相互利用を可能にする国際標準化に向けては、bSIのインフラルームで2020年に土木インフラ分野も含めた国際標準「IFC5」の策定を目指している。現状では検討テーマのうち、中心線形、道路、橋梁、トンネル、港湾の検討に日本は参画しているが、鉄道など未参加の分野があるため、今後は対応分野の拡大に向けて行政や民間団体の参加者を増やすなど委員会の充実を図る。
i-Constructionの海外展開を見据える国土交通省でも国内政策と国際標準と整合性が取れた基準が必要と考えており、同委員会に委員として参画している。
なお、来年10月にはbSI国際会議が東京で開かれる。