【職人育成】 中堅技能者の継続教育を映像で支援
2018/01/09建設時事
建設メール
国土交通省は中小建設企業における中堅人材の技術水準向上を図る教育の一環で、遠隔地でも受講可能なICTを活用した研修プログラムの作成に取り組む。2017年度補正予算事業として、建設現場に従事する技能者を対象に、技能習得につながる映像資料を作成する。映像は「基礎編」「職長編」「指導者編」の3種類とし、特に金銭的・時間的な制約もあって継続的な技能訓練が行われていない地方の中堅技能者でも、インターネット上の動画を使って容易に学べる環境を整備することで、一人一人の生産性を高めてもらう考え。
基礎編は、22職種を対象に現場で働く技能者が作業する上で必要となる基礎的な技能の習得を目的とした映像とする。職長編は、代表的な6職種(とび工、型枠大工、鉄筋工、内装工、塗装工、電気工)について、現場における一連の作業手順と、品質、安全、作業効率の観点から各手順で職長として習得すべき技能などの映像を作成する。指導者編は、近年の新規入職者の特性を踏まえた伝え方など全ての職種に共通する適切な指導方法を身に付けるための内容とする。
映像は年度内に作成し、各企業で活用してもらえるように広く普及させる。