【社会保険加入対策】 誓約書と確認シートの活用促進を
2018/01/26建設時事
建設メール
国土交通省は、建設業団体に対して工事施工を社会保険加入企業に限定する誓約書と、社会保険加入に関する下請指導ガイドラインにおける適切な保険の確認シートの活用を促す文書を発出した。
民間発注工事等を対象に、受注者が発注者へ工事の施工について社会保険加入企業に限定する旨を約束する誓約書の活用に関しては、民間発注者団体に対し受注者へ誓約書提出を呼び掛ける協力を依頼した。また、加入企業に限定する取り組みを実施していない地方自治体には、受注者への誓約書提出呼び掛けと受領、施工期間中は元請企業に誓約書の写しを現場に掲示させる取り組みの実施を求めた。
確認シートは、建設現場で働く人が入るべき適切な保険をフローチャート方式で確認できるもので、国交省が全国社会保険労務士会連合会と共同で作成した。元請企業は確認シートを下請企業に配布して加入状況の確認を促し、下請企業には自社および自社の労働者の加入すべき保険を確認するといった活用を求める。
さらに、一人親方であっても実態として仕事の指示や指揮監督を受けていると労働者に当たると判断され、会社で保険加入するべき場合があるため、雇用と請負の判断の参考となるように作成した働き方チェックシートの活用も促している。
なお、確認シートと働き方チェックシートに関する質問等は、47都道府県に設置された社会保険労務士会の相談窓口で受け付ける。