【監督・検査】 映像記録活用した業務の効率化検証
2018/01/29建設時事
建設メール
国土交通省はWebカメラなどの映像記録を活用した監督・検査を本年度から試行している。ICT技術導入による段階確認や出来形管理、写真管理等の監督業務効率化と品質確保・向上が目的で、試行を通じて監督職員の立会い等による確認の省略や写真撮影の代替などの可能性を検証する。
現在、組立て(コンクリート構造物における鉄筋工)、アスファルト舗装工(下層路盤工。プルフローリング)、同(上層路盤工。基層、表層、舗設現場)、既製杭工(鋼管杭)、その他(安全管理、事故報告)を対象工種として、全国13件の道路・河川工事で試行中。試行結果を踏まえて来年度から対象工種を拡大する見通し。
試行工事ではカラー映像を原則とし、夜間をはじめ撮影困難な場合は赤外線カメラを用いるなど確認可能な方法で撮影する。映像記録を活用した確認方法により、段階確認では確認項目や頻度等を、施工管理では出来形管理や規格値、写真管理項目について、同等の確認制度の確保を検証するとともに、代替の可能性も検討していく。映像記録に必要な費用については受注者に見積もり提出を求めて設計変更する。