【総合評価】 若手技術者の配置促進は試行拡大
2018/03/13建設時事
建設メール
国土交通省は、担い手確保の取り組みとして総合評価落札方式で行う若手技術者の配置を促す入札契約方式の試行を継続・拡大する。「タイプⅢ」として行う現場代理人での同種工事の実績を監理(主任)技術者として従事した実績と同等に評価する方式は2018年度から全面的に実施する。ベテラン監理技術者の固定化を防ぐことが主な目的で、配置予定技術者の実績を総合評価で加点する際に、工期の半分以上で現場代理人として従事していれば、監理(主任)技術者と同等に評価する。
「タイプⅢ」の中で担当技術者の同種工事実績を同等評価する方式や、他のタイプに関しては各整備局で引き続き試行を継続・拡大する。若手技術者の配置を促す入札契約方式は、各タイプで一定程度の適用率があり、工事成績も平均78点と同等程度が確保されている。また、監理(主任)技術者に40歳以下の若手を配置する割合は、おおむね2~3割の間で推移している。
他にも、ワーク・ライフ・バランス(WLB)関連認定制度を活用した評価については、18年度から一般土木A等級工事で全面導入するとともに、競争参加者の取得状況、工事品質への影響などの分析を進める見通しだ。