【技術検定】 2級学科のみ受験が土木、建築で初の1万人超え
2018/04/06積算・資格news
建設メール
2017年度における施工管理技術検定・2級学科試験の受験者数が6種目合計で2000年度以来、17年ぶりに11万人を突破したことが国土交通省のまとめで明らかになった。土木は04年度以来の高水準となる4万2679人だった。建築は過去最多の3万3197人で、4年連続で過去最多を更新した。特に2級の学科のみ試験に関しては土木と建築の2種目で年2回化を始めたこともあり、受験者数が大きく増加した。土木は1万2395人、建築は1万803人で、いずれも06年度の創設以来、初めて1万人を超えている。
また、近年は女性の受験者数が増加傾向にあり、6種目合計で1級、2級ともに受験者数、男女比率が5年連続で上昇した。合格率の傾向を見ると、12年度以降の6年間は、1級の学科・実地、2級の学科・実地の全てにおいて女性の合格率が男性の合格率を上回っている。
今回の結果について国交省土地・建設産業局建設業課では、2級学科試験の早期受験化や年2回化を含めた取り組みが徐々に浸透した成果と見ている。18年度からは、2級学科試験年2回化の全種目への拡大、2級建築学科試験の種別統合化を行うなど、今後もさらなる技術検定制度の見直しを進める考えで、受験機会の拡大や受験要件の緩和等により、若者を中心として建設業界に入る動機付けを後押しする見通しだ。