【熱中症対策】 建設業を重点職種に
2016/03/30建設時事
建設メール
厚生労働省は、2015年の熱中症予防対策の重点業種に建設業(警備業含む)を位置付けた。屋外作業の特に注意すべき点などを示し、的確な指導などが行われるよう関係団体に要請した。また、都道府県労働局長あてにも的確な指導を行うよう求めた。
昨年の熱中症による死亡者数は32人と例年より多く、特に建設業と建設現場にかかわる警備業で半数を超える19人の死亡者が発生した。19人という数は、猛暑だった10年の死亡者数と同数。猛暑ではなかったにもかかわらず死亡者数が多かったことを問題視した。
屋外作業で注意すべき点では、WBGT値(暑さ指数)の把握、冷房などを備えた休憩場所や作業時間の短縮、熱への順化、水分と塩分の摂取、さらに健康状態の確認などを挙げた。また、教育も重要視しており、雇用時・新規入場時はもちろん、日々の朝礼の際などにも繰り返し教育することが望ましいとした。
要請にあたり、昨年の熱中症による死亡災害の具体例も示し注意喚起を行った。