【AI開発支援】 メンテナンス効率化で活用検討
2018/08/01建設時事
建設メール
国土交通省は人工知能(AI)を活用したメンテナンスの効率化に向けた検討に着手する。土木研究所が公募を開始したAIを活用した道路橋メンテナンスの効率化に関する共同研究と連携して、「AI開発支援プラットフォーム」の開設準備WGを設置し、良質で効率的な教師データの整備や点検に関するデータの取得・保存・分析・活用を円滑に行うデータ基盤の在り方を検討する。
国交省はこれまでロボットの導入を推進してきたが、今後は「人の作業」の支援だけでなく、「人の判断」の支援が生産性向上の鍵を握るとし、建設生産工程、維持管理、災害対応分野におけるAIの社会実装を実現させる。国交省では土木技術者の正しい判断を蓄積した教師データを提供し、開発されたAIの性能評価を行うことで民間のAI開発を促進するとともに、技術開発成果を活用できる環境整備に取り組む実施体としてプラットフォームの運営を計画する。
共同研究では道路橋のメンテナンスに当たりAI技術に着目して、ロボットを用いた点検や点検の見落とし防止、効率的な調書作成といった点検を補助する技術(点検AI)、劣化要因の判断、的確な措置の判断など診断を支援する技術(診断AI)を研究し、社会実装を目指していく。