【BIM/CIM】 本年度は200件の実施が目標
2018/09/05建設時事
建設メール
国土交通省は直轄事業において3次元モデルを活用するBIM/CIMの導入を加速させる。本年度からは原則として大規模構造物の詳細設計でBIM/CIMの導入を進めており、本年度は工事および設計業務で前年度比約1・5倍となる合計200件の実施を目標に掲げている。また新技術導入促進調査経費を活用することにより受注者の負担軽減も図る考えだ。
国交省では2012年度から橋梁やダム等を対象に3次元設計を導入しており、17年度までの累計として設計業務で144件、工事で274件の計418件でBIM/CIMを活用している。
16年度・17年度に完了したBIM/CIMを活用した設計業務等から作業量の削減状況を整理したところ、業務内容別では「数量算出」で利用頻度が高く、「協議」の活用時に最も効果が大きかった。工種別で利用頻度が高いのは「橋梁」で、効果が最も大きいのは「土工」の活用時だった。
一方で工事における作業量の削減状況によると、業務内容別では「施工計画」で利用頻度が高く、「現場管理」活用時の効果が最大となった。工種別では「橋梁下部」の利用頻度が高く、「トンネル」での活用時が最も効果が大きかった。