【道建協】 建設業のイメージアップを/西田義則新会長インタビュー
2018/10/10インタビュー
建設メール
5月22日に日本道路建設業協会(道建協)の会長に就任した西田義則氏。「当協会は1945年の創立以来、日本の道づくり一筋に幅広い活動を展開し、わが国の道路建設事業の中核を担ってきた。その会長に選任されたことは誠に光栄に思う」と語る。
喫緊の課題については「i-Construction(以下アイコン)導入促進の支援、働き方改革推進、道路建設業のイメージアップに取り組む」とし、アイコンに関しては「生産性向上のほか、現場従業員の処遇改善や事故防止にも効果がある。当然IT化が不十分な土工等にも有効」と説明する。さらに「アイコンに対応するため、昨年、常任理事会の下にi-Pavement推進本部を設置した。ICT施工導入の相談、先進事例の紹介、技術講習や現場見学会を開催するなど会員企業の支援に取り組む」と活動内容を示した。
働き方改革推進に対しては「働きがいのある道路建設業を実現し、魅力ある産業とするために必須。協会としても長時間労働の是正や週休2日制に向けて、段階的に実現できるよう会員企業の取り組みを支援する」と約束した。
創設2年目の舗装診断士に関しては「近年、建設事業は新設から維持修繕へとシフトしてきている。既設舗装の診断は非常に重要な業務になる。舗装診断士を国の進める道路舗装のアセットマネジメントに生かしてもらいたい」と期待を込めた。
担い手の育成・確保に向けては「道路建設業の重要な役割をきちんと認知してもらえれば、間違いなく選んでもらえる業界。本年度の重点施策の『道路建設業のイメージアップ』を広報・労働委員会が中心になって取り組む。また2020年開催の東京オリンピック・パラリンピック競技大会では世界中から注目される。道建協としても日本の舗装技術の有用性を世界に向けて発信していくため、その準備を始める」と抱負を語った。
【略歴】にしだ・よしのり
1978年金沢大学工学部土木学科卒、同年4月大成建設入社。12年執行役員東京支店副支店長、16年大成ロテック代表取締役社長就任。55年10月11日生まれ。富山県出身。