【革新的技術】 生産性向上へ33件を現場で試行
2018/10/12建設時事
建設メール
国土交通省は建設現場の生産性を飛躍的に向上するための革新的技術の導入・活用に関するプロジェクトとして33件の技術を選定した。対象技術のうち、データを活用して土木工事における施工の労働生産性の向上を図る技術で19件、品質管理の高度化等を図る技術で14件が選ばれた。選定された技術は国交省直轄工事以外に、高速道路会社や自治体発注工事も含まれており、工事を受注した建設業者と建設業者以外の関連企業が設立したコンソーシアムが地方整備局等と委託契約を結び、現場で試行に入る。
同プロジェクトでは、公共土木工事の建設現場からデジタルデータをリアルタイムに取得し、これを活用したIoT、AI(人工知能)をはじめとする新技術を試行することで現場の生産性を向上させるもので、取得データはクラウド環境などによって随時、発注者等と共有する。
本年度の官民研究開発投資拡大プログラム(PRISM)で国交省に配分された予算の一部を活用し、工事とは別に新技術の試行に伴う人件費・機械経費・情報通信経費・設備費・諸経費などに充当する。各現場における試行状況は積極的に広報するとともに、事後評価も実施する見通しだ。