【建設業倒産】 エム・テックが負債総額253億円/東京商工リサーチ
2018/11/08業界動向
建設メール
東京商工リサーチは2018年10月の建設業倒産状況をまとめた。負債額1000万円以上の企業倒産件数は122件で前年度比17・5%減。7カ月連続で前年同月を下回った。一方で負債総額は373億2600万円(同116・9%減)で2カ月ぶりに前年同月を上回った。これは総合建設業エム・テックの倒産(負債253憶4900万円)の影響が大きい。平均負債が3億500万円で、9月が7400万円だったことからもその衝撃がうかがえる。
業種別では中分類が総合工事業64件、職別工事業が31件、設備工事業27件。小分類では建築工事業25件、土木工事業18件、木造建築工事業10件、とび・土工・コンクリート工事10件、電気工事業10件、管工事業9件、建築リフォーム工事業8件の順に多い。
原因別では受注不振(販売不振)が72件で全体の約6割。次が既往のシワ寄せ(赤字累積)32件だった。従業員数別では最多が5人未満の90件。5人以上10人未満が18件だった。
また帝国データバンクが発表した18年度10月期の統計では建設業の倒産は125件で前年同期比16・1%減となった。総合工事は7カ月ぶりに増加したものの、職別工事と設備工事は、いずれも前年同月比で二桁の減少だった。