【国交省】 財投活用で高速道暫定2車線対策へ
2018/11/30建設時事
建設メール
国土交通省は現在の低金利状況を踏まえ、財政投融資を活用して関西国際空港の防災対策や高速道路の暫定2車線対策などの機能強化を図る。新関西国際空港㈱に対し1500億円、日本高速道路保有・債務返済機構に対して1兆円の財政融資を財務省へ追加要求した。
高速道路に関しては、昨年度に引き続き財政投融資を活用して暫定2車線区間の機能強化による防災・減災対策と、生産性向上のための新名神高速道路の6車線化を行う。暫定2車線区間(有料)のうち、対面通行となっている約1600㎞の中から重要インフラの緊急点検を踏まえた土砂災害等の危険性が高い箇所で4車線化などを進める。40年間の超長期固定の財政融資1兆円の追加により、同機構で7000億円程度の金利負担が軽減されることで、投資余力が増える見通し。
関西国際空港では、財政融資により270億円程度の金利負担軽減が見込まれるため、護岸かさ上げや排水機能強化、電源設備等の浸水対策などを実施する。