【19年度予算案】 埼玉県の公共事業費は3・4%増の930億円
2019/02/14建設時事
建設メール
埼玉県の2019年度当初予算案が明らかになった。一般会計は1兆8884億6000万円で対前年度比1・2%増となり、うち投資的経費は同比微増の1577億5345万円。最大の焦点となる公共事業費は930億円で同比3・4%増。国の「防災・減災・国土強靱化のための3か年緊急対策」を踏まえ国庫補助事業費が同比12・9%増となったことが主な要因。県単独事業も同比1・0%増とし、全体事業費を底上げした格好となる。新規の大型事業として、三郷市の大場川下流排水機場で機能を向上させる内容の「県市連携による浸水対策」に6億9000万円、春日部駅付近を対象とした「鉄道高架で踏切ゼロ!の推進」に4億9400万円を付けた。
新規の目玉事業のうち、県市連携の浸水対策は大場川下流排水機場が対象。地元の三郷市と共同でポンプ設備を1基増やして排水能力を1・8倍に向上させる。鉄道高架は東武伊勢崎線・野田線の春日部駅付近約2・9㎞で事業を開始する。10カ所の踏切を無くす計画。19年度は用地即測量と実施設計を進める。ビッグデータの活用では10市町と連携し、生活道路の交通安全対策を講じる。
都市整備部の新規事業は県営公園の魅力アップに向けて4億8000万円を投入。こども動物自然公園のキリン舎新築などを行う。20年度の開園40周年に向けて、現行の約360㎡から800㎡(飼育舎400㎡+屋内展示400㎡)に一新する。現行のキリン舎の近接場所に新築するため、設計と一部基盤整備工事を行う。