【建設業倒産】 4月は低水準で推移/東京商工リサーチ調べ
2019/05/17業界動向
建設メール
東京商工リサーチは2019年4月の建設業倒産状況をまとめた。負債額1000万円以上の企業倒産件数は116件で前年度比1・75%増。2カ月ぶりに前年同月を上回った。ただし4月としては過去30年で2番目の低水準で推移した。負債総額は107億1200万円(同2・61%減)で2カ月連続で前年同月を下回った。負債額別では1億円未満が83件。10億円以上の大型倒産は無かった。
業種別では、中分類で総合工事業60件、職別工事業31件、設備工事業25件。小分類では建築工事28件、土木工事11件、その他の職別工事業10件、管工事業10件、建築リフォーム工事業8件。原因別では受注不振(販売不振)が最多の72件(前年同月比14・2%増)となり、全体の6割を占めた。次に既往のシワ寄せ(赤字累積)が25件だった。
従業員数別では最多が5人未満の90件。5人以上10人未満が18件だった。この結果、10人未満の小規模企業が108件で9割を占め、依然として小規模な倒産が中心になっている。