【UR都市機構就任インタビュー】 自然体で仕事に挑む/谷口実・住宅経営部長
2019/05/20インタビュー
4月からUR都市機構住宅経営部長に就任した谷口実氏に、抱負や今後の取り組みなどについて聞いた。
―就任の抱負を
昨年までUR賃貸住宅ストック活用・再生ビジョン策定に携わっていたので、多様な世代がいきいきと暮らし続けられる住まいの提供に向けて、少しでもお役に立てればと感じている。古い堅苦しいイメージがURにはある。賃貸住宅部門をいかに良くしていくのかと考えた時、URはこうだからといった考え方ではなく、自分も含めて世の流れに合った自然体で変な先入観を持たずに仕事に挑んでいきたい。
―業務の範囲は
72万戸の賃貸住宅に住んでいるお客様に対して、安全安心快適な住環境を提供することに尽きる。その中で、何をしていくかが大切。その結果、UR賃貸住宅が今後とも選ばれ続けることが重要だと考えている。URというのは、これまでハード的な部分は得意だったと感じている。しかしソフトの部分はUR自ら何ができるのか、すぐに出てくる感じではなかった。そうした状況の中で、民間企業や大学などと連携をしながら、団地の価値向上に努めていく。
―人材を活用する上で大切なことは
山本五十六の「やってみせ、言って聞かせてさせてみて、ほめてやらねば人は動かじ」という言葉の通りにありたいと考えている。怒られて何糞と思って頑張る人もいるが、自分自身はどちらかと言うと褒められて頑張る気持ちが湧く。ただ、やってみせなければいけない。100点から点数を引いていくのではなく、最初は低い点数で、何かをすることで加点をしていくという考え方が大切。失敗したからといって怒るのは簡単。良くやった人に対して、きちんと褒めて加点していくほうが、失敗を恐れずにチャレンジできると考えている。そうしたことからプランを立てて実行し、改善をしていかないと業務の効率化はなかなか進まないのではないか。
【略歴】たにぐち・みのる
1987年金沢大学法学部卒、住宅・都市整備公団入社。西日本本社住宅経営部担当部長、本社住宅経営部担当部長などを経て2019年4月から現職。1964年生まれ。石川県出身。