【関東整備局】 新技術活用促進へ全国初の表彰制度創設を
2019/06/18建設時事
建設メール
関東地方整備局は発注者指定型工事を対象に、新技術の活用と効果検証を推進する。新技術活用評価会議で審議事項の見直しが了承されたもので、①審議の効率化(重点審議と一括審議)②活用技術の評価・検証③優秀新技術表彰制度の創設―の改正を行う。全国初となる表彰制度の創設を目指しており、2020年度からの運用を視野に要領などの内容を固めていく。
学識経験者、建設関連団体関係者、整備局幹部などで構成する新技術活用評価会議は年4回の開催。審議は各技術も同様に行われているが、発注者指定で活用された技術が評価されていない。発注者指定型の18年度実施件数は51件で、19年度は未定。
審議を効率的にするため、評価部会では従来どおり全技術の評価を行い、重点審議技術と一括審議技術に分ける。促進技術は重点審議技術に分類、十分な審議時間を確保して評価会議で審議する。一括審議技術は技術概要、評価点、対応などについて簡潔に説明し審議の明確化を図る。次回の9月の会議から適用する。
また、これまで新技術の活用実績が5件に達すると評価を行っていたが数年の期間を要することもあった。発注者指定で活用した技術の効果が検証されていないこともあり、新技術評価会議において事後評価を実施。新技術活用後に評価表を作成し、発注者・受注者がそれぞれ評価を行う。設計時に作成した比較表と新技術活用評価表を基に、効果を検証する。
さらに、優れた新技術の活用促進を図るため、優秀技術表彰制度「関東地整新技術大賞(仮称)」を創設。事後評価実施技術、促進技術を対象に特に効果が高かった技術を表彰する。