〈冬虫夏草〉 建設におけるIT化
2019/06/24コラム
冬虫夏草
建設工事におけるIT化は惨憺たる状況である。
国土交通省の工事と農水省の工事、県や市町の工事はバラバラに管理され、統一したソフトでないこともあり、将来も統一することは絶望的である。
本来情報のIT化は総務省の管轄であるが、予算編成に大きな権力を所有している財務省は情報のIT化、統一化に消極的である。
本来は、所得や土地・建物・農地の所有や相続は税に関することである以上、統一的に管理されるべきであるが、所管官庁が違う為、統一化されていない。
建設工事に携わった者なら、農地等の相続がいい加減なため工事に支障が生じる事態に少なからず係ったのではないだろうか。
公共工事における書類にしても同様である。
電子印章は進まないし、データで提出するものを紙でも提出させるのはどういう理由があるのだろうか。
無論、これは発注者側が保存文書を紙ベースで行っている事が大きいだろう。
企業においても、フリーデスク化が出来ている企業は少ない。
なぜIT化、デジタル化が必要なのか、世の中でIoTやロボット技術が取り出さされているのだろうか。
その大きな一因が人手不足であり、正社員の優良な職場環境構築を目指す、働き方改革である。
正社員に有給や育休、長時間労働の禁止を措置するのならば、より一層、正社員は効率的に働かなければならない。
そのためには、技能がある正社員でなければできない業務、所謂コア業務に正社員が専念できる環境を作るべきである。
そして、それ以外の業務をAIやIT、IoTを利活用したテレワークに担ってもらう構図である。
企業はどの業務を正社員以外に任せることができるのか、業務の細分化・類型化を行うべきであろう。