【多様な入札契約】 本年度のモデル事業は香川の2件
2016/05/26建設時事
建設メール
地方自治体が行う事業の課題に対応するため、国土交通省が募集していた本年度の多様な入札契約方式モデル事業は、香川県高松市の給食センター建設事業と善通寺市の新庁舎建設事業の2件に決まった。
モデル事業では、国交省が派遣する専門家の支援・助言を受けて具体的な発注方法を検討する。支援事業者の公募は6月上旬に行い、7月上旬に選定する。来年3月までの間に各市が想定する事業の仕組みを検討し、実現に向けた課題解決策を提案する。支援の成果は全国の自治体へ紹介し、入札契約方式を選択する際の参考にしてもらう。
高松市の給食センターは現在、基本設計の段階で、施工者のノウハウを設計に反映させた工事発注を目指している。善通寺市の新庁舎は基本計画を作成中で、大規模庁舎を発注した経験がないため、今後の設計・工事発注に向けて最適な入札契約方式を検討する見通し。
今回、応募は2件と少なかったが、各自治体は独自で勉強し、過去のモデル事業などを参考に多様な入札契約方式での発注に取り組む事例が増えている。建設業課入札制度企画指導室では「自治体が自ら多様な入札契約方式に取り組む機運が高まっている」とし、さらなる広がりを後押しする考えだ。