〈冬虫夏草〉 リラックス
2019/10/01コラム
冬虫夏草
仕事でストレスを感じる人は少なくないだろう。
個人的には、適度の緊張はあっても、ストレスは感じない。
人間の集中力はおおよそ2時間が限度であろう。2時間を過ぎて、緊張が緩んだ時を油断とするのは酷な話である。
仕事ができ、才能あふれる人は緩急の使い分けがうまく、仕事そのものを楽しくやっている。
休息も、自分のタイミングで取っており、ご本人曰く、「仕事ができないことを、一生懸命やってますということでエクスキューズするのは違うだろう」とのことだ。
『働き方改革』はライフワークバランスを重視し、家庭やプライベートを重要視する現代の若者にあっている。
しかし、仕事とはいかに個人に才能があっても、芸術家ではあるまいし、団体の力である。1から10まで仕事の過程をすべて一人で行うのは無理であろう。
だから、『溶け合う能力』が必要になる。
溶け合う能力は個人の我を抑えるものである以上、押えるという意識が強ければストレスになる。
用もないけれど、会社を出て、カフェでボーっとするのもいいし、お昼を仲間と長めにとってもいい。
休み時間を多めにとったからと言って、上司は小言を言ってはいけない。
仕事を含めルーズな時間を使っている事がもっと大きな問題であり、メリハリを付けているかを問題視すべきであろう。
時間で労働を換算するのが、賃金計算の基本ではあるが、仕事の善し悪しの基本ではないはずである。
現場において8~9時間の間、現場事務所にいて、常に指示を出したり、書類整理をやっている人がいるとは思えないが、仕事をやっていない時にオフであることを自覚し、リラックス出来ている人も少ない。
次の行動のエネルギーの為、思い切ってだらけるべきであると考える。
社長は、色んなことを考える。改善すべき課題や将来の事など。
しかし、人間の脳は許容量があり、常に働かされていれば、逆に効率が極端に悪くなる。
欧米のCEOには10日くらい、何もない田舎で頭をからっぽにして、新しい情報が入らない状況において、将来の事などについて思索することがあるそうである。
真似はできないが、真似をしてみたい。
寄稿者:冬虫夏草
長きに渡り、地方自治体における総合評価制度の実際の現場で評価に携わってきた
現在も総合評価制度を探究し、ゼネコンはじめ多くの建設企業から相談を受けている