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【月間アーカイブ・9月】 経審にCCUSレベル判定反映へ
2019/10/01建設時事
建設メール
【9月のトピックス】 国土交通省が13日に開いた中央建設業審議会（中建審）の総会で、新・担い手3法の成立を踏まえて行う経営事項審査（経審）の審査基準の改正内容が大筋で了承された。また「工期に関する基準の作成に関するワーキンググループ（仮称）」を設置して検討を進め、2020年夏に開く中建審の総会で基準を作成する見通しになった。
経審の改正では、技術力（Z）の評価において建設キャリアアップシステム（CCUS）でレベル4およびレベル3の取得者を技術職員数（Z1）の技術職員区分・資格に追加し、所要の評点を付与する。20年4月の施行を目指す。
CCUSでは今後、建設技能者がレベル1～4の4段階に判定されるため、優れた技能を持つ技能者を雇用する事業者を評価する。国土交通大臣が認定した能力評価基準でレベル4と判定された者は「登録基幹技能者」と同等と評価し、3点の評点を与える。レベル3と判定された者は「技能士1級」と同等の評価を行い、2点が付与される。
また社会性等を評価するW点では、「知識及び技術又は技能の向上に関する取組の状況」（W10）を新設。改正建設業法に基づき継続的に知識・技術・技能向上に努める技術者や技能者を抱える企業を評価する。全体の点数は10点が上限で、技術者点と技能者点を合算して算定する。技術者点は、所属する技術者1人当たりが1年間に取得したCPDの単位を評価。単位数の分類に応じて6段階で評点を割り振る。技能者点は、基準日前3年間における能力評価基準でレベル2以上にアップした建設技能者の雇用状況を評価。対象技能者の雇用状況の割合に応じ4段階で評点を割り振る。
W点ではさらに、建設業の経理の状況（W5）に関する評価基準を改正。経理に関して継続的に知識向上に努めている者を経審上の評価要件とすることに見直す。W点改正の施行はいずれも21年4月施行を予定する。
【赤羽国交相が誕生】
11日に発足した第4次安倍再改造内閣により、赤羽一嘉国土交通大臣が誕生した。国土交通大臣の交代は3年11カ月ぶりで、前任の石井啓一氏は歴代最長となる1435日の在任期間を記録した。赤羽大臣は石井前大臣と同じく「現場」を大事にする考えを示しており、現場を重視した今後の新たな施策の打ち出しが注目される。
