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【CCUS】 民間工事中心に登録現場が増加／本運用から半年
2019/10/09建設時事
建設メール
建設技能者の資格や現場での就業履歴などを業界横断的に登録・蓄積する建設キャリアアップシステム（CCUS）の本運用から半年が経過した。運営主体となる建設業振興基金のまとめでは、9月末時点で技能者の登録数は11万6290人、事業者の登録数は2万2516件に達した。また民間工事を中心に登録現場数が増加。申請から登録までの日数も、不備がなければ2週間程度と短くなっている。申請数が着実に増える中で、公共工事の現場での普及も含めた、さらなる登録数の増加が期待される。
技能者のレベルに応じて色分けされた建設キャリアアップカードの取得者内訳は、最高位となるゴールドカード（レベル4）が1万2742人、ホワイトカード（レベル1）が10万3548人。現状では2種類の交付にとどまるが、4段階のレベル判定を行うために能力評価を実施する専門工事業団体等が職種ごとに策定する「能力評価基準」について、鉄筋、型枠、機械土工の3職種が国土交通大臣から認定を受けるなど、今後はシルバーカード（レベル3）とブルーカード（レベル2）も交付されるようになる見通しだ。
9月末現在の登録現場数は7917カ所。内訳は公共工事の国が953カ所、都道府県が555カ所、市区町村が564カ所、その他が588カ所、民間工事は5257カ所となり、民間工事の現場で設置が先行している。建築工事だけでなく、空調や電気工事の現場での設置も多い。
公共工事に対しては、国土交通省が各地方整備局でモデル工事を実施してシステムの導入効果を検証することにしている。
さらに、10月中の閣議決定を目指す入札契約適正化指針の改正案では、働き方改革への対応として国がCCUSの利用環境の充実・向上を図るとともに、公共工事の施工に当たり利用促進に努めることが明記されるため、今後は地方自治体を含めた公共工事での導入を通じた普及の後押しが望まれる。
