<建設女子・現場アルアル> 建設業=男社会は過去の話!?建設現場で働いていて発見したこと
2019/11/06コラム
建設女子
建設現場で働いているのは男性だけ、と思っている人は多いのではないでしょうか。かくいう私も、実際に建設現場で事務員として働き始めるまでは男性しかいない業種だと思い込んでいました。私が事務員として建設業界で働き始めたのは5年前ですが、その頃から徐々に女性社員が増えてきた印象です。私が建設現場で働いていて発見したことは、この「女性の仕事として建設業が注目されている」ことと、「女性だからこそ変えられた現場の設備」です。
まず、建設現場、という言葉でどういうイメージを思い浮かべるでしょうか。体育会系、力仕事、肉体労働、ガテン系などなど、さまざまなイメージがあると思います。実際の現場でも、力仕事を担う作業員、職人はほとんど男性です。しかし、工程管理を行う現場監督や事務員などは少しずつ女性が増えてきて、活躍の幅を広げています。さらに、女子学生向けに見学会が行われているなど、女性の就職先として建設業界は注目されているようなのです。私が働く現場でも見学会が行われ、今後さらに女性の活躍が見込まれる業種なのだと肌で感じています。
現場はさまざまな人間が関わるため、わきあいあいとした現場もあれば殺伐とした現場もあります。そうした中で、同性である女性が少なからず存在するのは、個人的にはとても心強いものです。例えば、女性特有の悩みなどでも同じ環境の中で相談できる人がいるだけで安心できるものでしょう。周りが全員男性だと、人にもよりますがなかなか言い出せないこともあると思います。実際に私の職場でも、女性社員が提案したことが受け入れられ、快適に過ごせる部分も増えました。
その1つがトイレ、そしてもう1つが休憩室の充実です。現場では仮設トイレが設置されます。これは現場の規模にもよりますが、ほぼ男女共同です。仮設トイレの多くは最低限の機能を備えているだけのため、ニオイや汚れの問題は常につきまといます。これは本当に辛いものです。トイレは生理的欲求なのでどんなに行きたくなくても行かないわけにはいかず、快適に過ごせないトイレに仕事自体が憂鬱になることも一度や二度ではありませんでした。主に女性社員の働きかけによって、現在では男女別のトイレが設置されたり、衛生的に保てるよう配慮されるようになりました。
休憩室に関しても、現場によっては男女別に分かれ、休憩中仮眠を取ったり自由に過ごせる工夫がされている場所も増えています。こうした仕事をする上で少しでも快適に、という流れは、建設業界で働く女性にとって嬉しい取組みです。私が入社した時よりもさらに女性に対する待遇が良くなっているのは私にとっても嬉しい発見です。建設業界が今後より女性が働きやすい環境になっていってくれればと願っています。
寄稿者:建設女子(複数)
建設業に携わる女性のコラム。特に建設現場での出来事や苦労した話、嬉しかったことや発見したこと、不思議に思っていることなど、『現場あるある』を自由に発信してもらいます